忘れっぽい人”でも続くタスク管理術

工夫

――「思い出さなくていい」しくみを作ろう

「あれ?やるはずだったこと、何だっけ?」
「思い出したときには、もう手遅れ…」
「メモしたのに、どこに書いたか忘れた…」

そんなふうに、自分の“忘れっぽさ”に悩んでいませんか?

でも、実は「覚えていられない人」ほど、タスク管理に向いているんです。
なぜなら、完璧な記憶力に頼らず、「しくみで解決しよう」とできるから。

今回は、「忘れっぽい」「続かない」「つい後回し」な人でも楽しく・確実にタスクを管理できる方法を紹介します。
ポイントは、“思い出す”のではなく“思い出さなくていい”ようにすること。
つまり、仕組みで脳を助けるのです。


1. 「タスクは頭で覚えない」と決める

最初に大事なことをお伝えします。
それは、「頭で覚えておこう」と思わないこと。

人間の短期記憶の容量は7±2個が限界と言われています。
つまり、日常生活に必要な細かいタスクなんて、すぐに脳の外に流れてしまうんです。

  • 「あ、あとでやろう」は9割忘れる

  • 「メモするのを忘れた」もよくある話

  • 「覚えてたのに!」の悔しさは何度も…

だからこそ、“脳ではなくツールを信頼する”ことが第一歩です。
忘れっぽさを責めずに、「私の脳は“外部記憶”が必要なタイプなんだ」と考えてOK!


2. “一箇所だけ”に書く。それ以外は禁止!

メモ帳に書いたり、スマホに打ち込んだり、口で言ったり…。
やることがあちこちに散らばっていると、それだけで管理ができなくなります。

✅ おすすめルール:

「すべてのタスクは、ここにしか書かない」という“1軍アプリ”を決める。

たとえば:

  • 紙が好きな人:1冊のノート or ふせん+壁

  • スマホ派:Google Keep、Notion、ToDoist、Microsoft ToDo

  • PCメイン:Evernote、TickTick、Trello

どれを使っても構いません。
大事なのは、「ここだけにタスクを書く」と決めて守ることです。
迷わない場所があるだけで、安心感が全然違います。


3. “思い出すきっかけ”を仕込んでおく

タスクを書いただけで満足していませんか?
実はタスク管理がうまくいかない最大の原因は、「タスクを見返さないこと」。

だからこそ、**“自動で目に入るしくみ”**を用意しておくことが超重要です。

具体的な方法:

  • 朝起きたらアプリを開くリマインダーを設定する

  • 冷蔵庫や玄関のドアに「今日の一言ふせん」

  • PCの壁紙を「やることリスト」にする

  • 音声で「やること確認」を自分に送っておく(LINEなど)

人間は「ついで」に目に入るものしか見ない。
だから、“タスクを目にする場面”をルーティン化 or 自動化しておくことがカギです。


4. “タスクの分類”を2段階に分ける

やることを書き出すだけでは、実は管理しきれません。
ポイントは、「あとで整理しよう」ではなく、最初から分類すること。

オススメの分類法:

🔵 レベル1:ざっくり整理

  • 【今日中】急ぎのこと

  • 【今週中】ゆるく期限あり

  • 【今はしない】保留、後回し

🟢 レベル2:行動別に分ける

  • 🏠 家の中でやる

  • 📞 電話が必要なこと

  • 🧠 集中が必要な作業

  • 🛒 買い物リスト

これをやっておくと、タスクを見るたびに「これって今やるやつ?」「どこでやるの?」と考えずに済みます。

忘れっぽい人こそ、“思考のショートカット”をつくっておくと続きやすいんです。


5. 「1分でできること」は、書かずにすぐやる

タスク管理をしていると、「やることをリストアップして終わり」になりがち。
でも実は、小さなタスクは“書かない”方が効率的なこともあります。

✅ ルール:

「1分以内に終わることは、その場でやる」

たとえば:

  • 届いたメールに返信

  • ゴミを捨てる

  • 本を元の場所に戻す

  • アプリの通知を消す

これを習慣にすると、「リストが山積みでしんどい…」という状態になりにくくなります。
タスク管理が続かない人ほど、「小さいことは即行動」に切り替えてみてください。


6. 「ごほうび」をセットで用意しておく

人は“達成感”だけでは動けません。
特に忘れっぽくて、意志の力に頼れない人には、報酬が絶対に必要です。

✅ おすすめのごほうび例:

  • タスク完了したらお菓子を1個OK

  • 夜のゲームタイムは“3つやったら解禁”

  • 「やったね」スタンプをカレンダーに貼る

  • 推しの動画を観てよし(条件付きで)

こうすることで、「タスク=ごほうびへのパスポート」になって、やる気の回路が育ってきます。


7. “タスクを減らす日”もつくる

タスク管理に真面目な人ほど、タスクを「増やす」ばかり。
でも、実は本当に大切なのは、“やらなくていいこと”を見つけること。

✅ たまにやるべきタスク:

  • タスクを“削除”or“延期”する日を設ける

  • 「やらないとどうなるか?」と問い直す

  • 「これ、他人に頼めない?」を考える

タスクは積み上げ式ではなく、「選びとるもの」。
やらないことを決めるのも、立派な管理術です。


8. 完璧を目指さず、70点で回す

タスク管理が続かない人の多くが、「完璧主義」だったりします。

  • リストに書き漏れがあると不安になる

  • 1日できなかっただけで全部やめてしまう

  • きれいに管理できないとイライラ

でも、本当に大切なのは、「続くこと」

管理方法はグダグダでもいいんです。
「昨日より1つ多く行動できた」「3日坊主でも4日目が来た」
それだけで、あなたは前に進んでいます。


まとめ:タスク管理=“脳に優しい習慣づくり”

忘れっぽい人がタスク管理を続けるには、3つのポイントがあります。

  1. 記憶ではなく、「しくみ」で管理する

  2. 見返す仕組みとタイミングを固定化する

  3. 完璧を目指さず、習慣を優先する

タスク管理は、「能力」ではなく「環境づくり」の問題です。
ツールを使って、脳を助けてあげましょう。
“できなかった日”を責めずに、またリセットすれば大丈夫。

今日から、思い出さなくても大丈夫な暮らしを始めてみませんか?

タイトルとURLをコピーしました